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今こそミャンマーでビジネス展開のチャンス

ミャンマーの名目GDPは2008年の344.9億ドルから2018年の685.6億ドル、10年で倍の増加が見られました。近隣国のタイやベトナムと比べると、数字はまだ小さいです。しかしその右肩上がりの成長には注目をしていただきたいです。

ミャンマーは今まで欧米諸国の経済制裁の影響で、国際社会で孤立され、海外からの投資が制限されてきました。2016年3月にアンサースーチー氏が党首を務める国民民主連盟(NLD)が民主政権を発足しました。民主政権になってからは、欧米諸国による経済制裁も徐々に解除されるようになり、海外からの投資も活発になってきています。

しかし、ミャンマーでは大きな社会インフラ問題を抱えています。停電、断水などはいまだよく発生しています。工業団地の開発、オフィスビルやマンション建設などの需要が高まっていますが、当面はこのような建設業がミャンマー経済の中で大きなウエイトを占めるでしょう。

ミャンマーへ製造拠点の移転を考える海外企業も最近増えていますが、物流や電力、水道が不十分のため、進出の大きな阻害となっているのも現実です。

依然としてたくさんの問題を抱えていますが、ミャンマーも中国のように、ブラックマネーによる数値化できない経済面があるため、実際の成長は冒頭のGDP以上のものがあるかもしれません。そういう意味でも、現在のミャンマーはビジネスを開始する上で、他国に比べ、今こそいいタイミングであると言えます。